- 法学部の就職で資格は有利になるか
- 法学部が就職に向けて取るべき資格3選
法学部であれば、一定程度の専門的な知識もあるので何かしら就職に向けて資格を取ろうと思った人も多いはず。
そこで今回は早稲田大学法学部出身の私が「法学部が就職に向けて取っても損はしない資格」をご紹介します。
目次
資格は就職に有利になる
まず、資格の取得は就職活動に役立ちます。
全体的な資格の便利さについては、資格は就活にいらない?資格”あり”で内定先を獲得した私が語る就活の真相で解説しているのでこちらをご覧ください。
そのため、ここでは法学部が就職で資格を取ることのメリットに絞ってお伝えします。
法学部が就職で資格を取ることのメリットは以下の3点です。
- 法律業務に携わりやすくなる
- 自分の知識を生かせるので資格の取得が楽
- 学部の試験勉強になる
それでは具体的に法学部が就職で資格を取ることのメリットを見ていきましょう。
資格のメリット1:法律業務に携わりやすくなる
まず、法律の資格はやや特殊な面もあるので、持っていれば法律関係の職種につきやすくなります
通常、日本では学部で勉強したことをそのまま生かすことは難しいです。
それは皆さんもご存じの通り、日本は総合職採用としてポテンシャル採用を実施しているからです。
もちろん、それは法学部の就職であっても変わりません。
しかし、もし法律関係の資格を取得していれば配属先の希望も通りやすいですし、職種別採用を実施している企業の選考を受けることも可能になります。
実際、私の場合は、OfferBoxに登録していたところ、宅建を持っていたこともあり大手メーカーの不動産関係の部門からオファーを頂くことができました。
このように、資格を持っていると特定の職種へのアピールに繋がるのです。
ちなみに、OfferBoxでの内定体験談は【22卒】OfferBoxで内定が決まった私が語るメリットから内定取得の方法まで!
で確認できます。
法律に興味がある就活生の場合は、法律系の資格取得へのメリットは少なくないと思います。
資格のメリット2:自分の知識を生かせるので資格の取得が楽
勉強面で言うと、ほとんどの試験には法律関係の科目が混じっています。
そのため、法律を知っているかどうかではそれなりに学習時間の差がつきます。
法学部に入った当初は法律を見るだけで嫌になったけど、今はそれほどアレルギー反応はないかなって人は多いのではず。
私が取得した宅建も普通の人なら1年勉強して受かるかどうかって感じでしたが、私の場合は就職活動と並行して3カ月くらいで受かりました。
加えると、就職に資格はいらないよって人は基本的に法学部以外の人が多い印象です。
実は法学部であれば、そこまで苦労せずに取れる資格も少なくないんですよね。
資格のメリット3:法学部の試験勉強になる
法律関係の試験勉強をすると当然GPAも上がります。
なぜなら、法律関係の資格試験の勉強はそのまま法学部での試験勉強対策になるからです。
例えば、「宅建の民法分野」は債権関係の範囲まで幅広く出るので法学部で言うと3年の範囲まで一気におさらいできます。
とはいっても難易度は全然難しくないので、学部1年生や2年生でも普通に勉強すれば全く問題はないレベルです。
ついでに法学部に入った理由とかも資格を取っておくと説明しやすいです。法学部を選んだ理由はなんて答えればいい?実例から検討をしてみるでも解説していますが、法学部を選んだ理由もしっかり答えられることは重要になります。
理由とともに、法学部での勉強も実際しっかり頑張っていましたよ!って言えたら最強ですよね。
念のためまとめるとこんなメリットがあります。
- 試験勉強が余裕な分、就活に時間を避ける
- 成績が良くなるから勉強面での引け目を感じない
- 具体的に法律を学びたかった理由も説得力が増す
このように、法学部としては試験勉強がそのまま成績の向上につながるのでコスパが良いのです。
資格取得のデメリット
これは法学部生に限らず、一般的に資格取得のデメリットとしては以下の点が挙げられます。
- 勉強時間がかかる
- 就職でそれほど重視されない
- ガクチカにも使いにくい
それでは、具体的に説明します。
資格の短所1:時間がかかる
どんな資格であっても、いくら法学部であっても資格をとるには100時間以上は必要になります。
就職活動では資格取得の他にも
- 自己分析
- ガクチカ作り
- 面接対策
- テスト対策
など本当に沢山やることがあります。
そのため、資格の取得に使う時間があるなら就活対策そのものをやれっていう声は根強いです。
もちろん、これも正論だと思います。
なので就職活動の流れを確認して、自分にとって資格の取得をするべきかどうかを考えてみてください。
私個人は、ずっと就活のことを考えていても疲れてしまうし良い考えも思い浮かばなかったので空き時間を効率的に使う意味でも資格は取って良かったと思います。
資格の短所2:就職でそれほど重視されない
当然と言えば当然ですが、弁護士とかでない限り法律系の資格もそれほど重視されません。
学生が数か月勉強を頑張ったくらいで取れる資格なら仕事をしながら覚えられますし、そもそも大抵は仕事でとります。
そのため、資格取得自体にそれほど大きなインパクトがあるわけではありません。
実際に、企業側が重視する項目として資格は9.5%と圧倒的下位に位置しています(笑)
そのため、要は使い方が大事になります。
資格の使い方に関しては【必見】就活で出す資格に3級はあり?実際に3級を面接で出した私が解説で簡単に確認できます。
資格の短所3:ガクチカにも使いにくい
資格の使い方と言っても、残念ながらガクチカにもあまり使えません。
なぜなら、ガクチカは試験勉強と言った1人でこなして1人にしかメリットをもたらさないネタはあまり好かれないからです。
社会に出たら、どうやって周りを巻き込んで課題を解決するかが重要になるので、可能であれば資格試験以外のネタが望ましいです。
とはいっても、全く使えないわけではないのでガクチカが何も見つからなかった際の保険のネタとして用意していくのはありだと思います。
法学部におすすめの資格3選
就活を考えた場合、法学部にオススメする資格は以下の3つになります。
- 宅建
- FP3級
- 行政書士
司法書士とか社会保険労務士とかを勧めている方もいらっしゃいますが、正直就活を視野に入れながらでは絶対に無理です。
法学部ならワンちゃんあるんじゃね?てのも全くないです。
ビジネス実務法務検定もありますが、知名度が低すぎるのでコスパがあまり良くありません。
宅建
宅建は法学部としては難易度がそれほど高くない割に、他の人からは難関資格とみられているのでコスパが良いです。
なにより、仕事においても賃貸契約などで必須になるので持っておくと役に立ちます。
実施日程 | 年1回 |
受験料 | 6000円 |
勉強時間 | 約400時間 |
合格率 | 15%前後 |
難易度 | ⭐⭐⭐⭐ |
就活への効果 | ⭐⭐⭐⭐ |
オススメ度 | ⭐⭐⭐⭐ |
宅建を独学で勉強する方法については、宅建とFP3級は1年で取れる!!宅建・FP3級両方取得した経験を語る!で解説しています。
FP3級
FP3級は社会保障制度の基本部分を学ぶことでお金に対する意識を高めることができます。
正直試験勉強の難易度に比べて実用度があまりないのでそこまで強くお勧めするわけではありませんが、今後のステップアップには役立つ上にある程度の知名度がある資格の中では手が届きやすいので取れるならば取っておきたい資格と言えます。
あとは割と法律関係の知識も確認できます。
実施日程 | 年3回 |
受験料 | 6000円 |
勉強時間 | 約100時間 |
合格率 | 80%前後 |
難易度 | ⭐⭐⭐ |
就活への効果 | ⭐⭐ |
オススメ度 | ⭐⭐⭐ |
FP3級についてはこちらの参考書と、あとは無料でFP協会のHPからダウンロードできる過去問題をやれば問題ありません。
ちなみに、FPは就活に役に立つのか?就活中にFP3級を取得した経験者が語る!ではFP3級がどのように就活に生かせたかを紹介しています。
行政書士
行政書士はそれほどおすすめはしませんが、メリットは法学部の試験範囲と行政書士の試験範囲がかなり被っていることです。
そのため、良い感じにシナジー効果が生まれます。
ただし、それでも1年で合格できるかは微妙な所ですし、受かったところでそれほど面接官受けが良いわけでもありません。
個人的には、行政書士を受けるなら宅建を取っておいて、他の就活対策に力を入れた方が良いように思えます。
実施日程 | 年1回 |
受験料 | 7000円 |
勉強時間 | 約700時間 |
合格率 | 10%前後 |
難易度 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
就活への効果 | ⭐⭐⭐ |
オススメ度 | ⭐⭐ |
うんー、行政書士ならビジネス実務法務検定2級くらいの方が良かったかもな…笑
法学部生向け就活用の資格:まとめ
それでは今回のテーマの「法学部が就職に向けて資格をとるのは?」をまとめましょう!
- 法学部は資格を取りやすい
- 早めに資格はとって就活対策をする
- 就活だけでなく仕事にも生きるメリットがある
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