
逆求人サービスのOfferBox(オファーボックス)は、登録するだけで企業からオファーが届くと言われる一方で、「大手からは来ない」「無料なのは怪しい」といった評判も見かけます。
この記事を書いている私は、実際にOfferBox経由で大手企業から内定をもらった本人です。使ってみて良かった点も、期待外れだった点も、体験談として正直に書きます。あわせて、料金の仕組みや登録学生数などは公式の最新の情報(2026年11月時点)で確かめて載せています。
- OfferBoxの評判(良い点と悪い点)
- 学生が無料で使える仕組みと料金
- 内定率についての公式の数字
- 登録から内定までの使い方
- オファーが来ないときの対策
- OfferBoxで内定した私の体験記
目次
先に結論|OfferBoxの評判と使い方の要点
- 評判:知らない企業と出会える・選考が優遇されることがある、は本当。志望企業から来るかは運次第、も本当
- 料金:学生は全機能無料。費用は採用する企業が払う仕組みなので、怪しいサービスではない
- 内定率:公式は内定率を出していない。2027年卒の入社決定は7,924人(2026年9月時点)
- 使い方のコツ:プロフィールを90%以上埋める、こまめにログインする、オファーは3日以内に返事をする
- 私の結果:3年の6月ごろに登録し、3年の3月に届いたオファーから大手企業に内定
OfferBoxとは|仕組みと料金

OfferBoxは、株式会社i-plugが運営する新卒向けの逆求人サービスです。学生がプロフィールを書いておくと、それを読んだ企業からインターン・面談・選考のオファーが届きます。
簡単に言えば、
プロフィールを書く ⇒ 適性診断を受ける ⇒ 企業からオファーが届くのを待つ
という流れです。自分から応募するナビサイトとは逆向きなので「逆求人」と呼ばれます。
実際に私に届いたオファーは、次のような文面でした。
今回あなたのプロフィールを拝見させていただき、広い視野で改善点を思案・提案し行動する実行力が特に素晴らしいと思い、スカウトをお送り致しました。また、既に宅建をお持ちで、不動産にも興味がおありなのではないかと感じ、ぜひ一度お会いしたいと思っています。
~以下、会社の説明・日程調整~」
ガクチカや宅建の資格に触れてくれていて、一人ひとりのプロフィールを読んでから送っていることが分かります。
料金は学生無料|企業が払う仕組みだから怪しくない
「無料なのは怪しい」と感じる人もいるかもしれませんが、OfferBoxは学生は登録から利用まで全機能が無料です。費用を払うのは、学生を採用したい企業側です。
OfferBoxの企業向け料金ページによると、企業向けには次の2種類があります(税抜)。
| プラン | 企業が払う料金 |
|---|---|
| 早期定額型 | 採用予定人数に応じた定額(最小プランで90万円) |
| 成功報酬型 | 入社が決まった学生1人あたり45万円 |
つまり、企業はお金を払ってでも学生に会いたいから使っている、ということです。学生の個人情報を売って稼ぐような仕組みではありません。
登録学生数と企業数|2026年9月時点
OfferBoxの公式サイトと運営会社の月次発表では、規模は次のとおりです。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 登録学生数(2027年卒) | 26.4万人超 |
| 登録学生数(2028年卒) | 約15.9万人(就活はこれから本格化) |
| 登録企業数 | 23,341社(累計。最近使っていない企業も含む) |
| 東証プライム上場企業 | 70%がアカウントを開設(2025年7月末時点) |
出典:OfferBox「OfferBoxとは」、株式会社i-plug 2026年9月度の主要KPI速報
公式の利用データによると、利用企業の従業員規模は100名未満が40%、100〜499名が38%、500〜999名が9%、1,000名以上が12%です(2025年7月末時点)。
中小企業が多いものの、大企業も1割強あります。ベンチャー志望にも大企業志望にも使えますが、オファーの多くは中堅・中小企業から来ると考えておくと期待とのずれがありません。
企業がオファーを送れる数には上限がある
OfferBoxでは、企業が同時に送れるオファーの数に上限があります。たとえば成功報酬型なら、採用予定1人につき同時に40枠までです。学生が辞退するか、3日たつと枠が戻ります。
一斉送信の機能もないので、企業はプロフィールを読んで相手を選んで送ることになります。学生側も、同時に受け取れるオファーは最大15件です。

OfferBoxの良い評判|使って分かったメリット6つ

まずは、実際に使って感じた良い点です。
- プロフィールを書けば、あとは企業からアプローチが来る
- 登録すること自体が自己分析・ES対策になる
- 知らない企業に出会える
- 一般の選考とは別のルートや優遇がある
- 落ち込んだときの支えになる
- 大学名で偏りにくい
メリット1:プロフィールを書けば、あとは企業からアプローチが来る
これがOfferBoxの一番の特徴です。私も3年の6月ごろに登録してから、特別なことをしなくても定期的にオファーが届きました。
普段の就活と並行して使えるので、ナビサイトやエントリーで手が回らない時期でも、出会いの数を増やせます。

メリット2:登録すること自体が自己分析・ES対策になる
OfferBoxのプロフィールは、一般的なESより詳しく書く欄が多くあります。
- ガクチカや自己PRを、写真や動画も使って詳しく書く
- 適性診断「AnalyzeU+」を無料で受けられる(251問に答えると、社会人基礎力など28項目の結果が出る)
普段とは違う角度からじっくり振り返ることになるので、自己分析やガクチカの整理につながります。私も、OfferBoxで書いたガクチカをその後のESに流用しました。
診断結果をAIで深掘りする方法は、自己分析をAIでやるのはトラップ!OfferBox×Claudeの二段ロケットで本当の強みを掘る方法で紹介しています。
メリット3:知らない企業に出会える
自分で企業を探すと、どうしても知っている業界・企業に偏ります。OfferBoxでは企業のほうから声がかかるので、自分では選ばなかった業界とも接点ができます。
私の場合も、知らない企業から多くのオファーが届き、法律の知識が生かせそうな仕事や、興味と重なる会社もありました。最終的に内定した企業も、有名ではありましたが、自分の選択肢からは完全に外れていた会社です。
メリット4:一般の選考とは別のルートや優遇がある
私自身、一般のルートでは募集していなかった部門から、OfferBox経由で内定をもらいました。
そうした別ルートがなくても、人事との個別の面談から始まるなど、選考の入り口で優遇されることは少なくありません。私の場合は、担当部門の2人と人事2人との面談からスタートしました(笑)
メリット5:落ち込んだときの支えになる
就活中は選考に落ちて「自分なんて…」と思う場面が多くなりがちです。そんなとき、自分のプロフィールを読んで声をかけてくれる企業があることは、思った以上に支えになります。
実際、私も選考に落ちたときはOfferBoxを開いて、新しい企業との出会いを探しながら気持ちを立て直していました。
メリット6:大学名で偏りにくい
「どうせ高学歴にしかオファーは来ないのでは」と心配する人もいると思います。公式の利用データでは、大学別のオファー受信割合に大きな偏りは出ていないとされています(2025年卒のデータ)。
オファーが来るかどうかは、大学名よりもプロフィールの中身で決まると考えてよさそうです。

OfferBoxの悪い評判|デメリット3つ

一方で、次のような悪い評判にもうなずける部分があります。
- 志望企業からオファーが来るかは分からない
- プロフィールを埋めるのに時間がかかる
- オファーが来ることで満足してしまう
デメリット1:志望企業からオファーが来るかは分からない
逆求人なので、自分が行きたい企業からオファーが来るかは運次第です。私の友人の多くも、希望の会社からオファーは来なかったと言っていました。
ただ、プロフィールを充実させる、志望業界に関係する資格を取って書くなど、できる工夫はあります。実際、私は宅建を持っていたことで、不動産関係の企業から多くのオファーが届きました。
宅建とFP3級を短期間で取る方法は、宅建とFP3級は同時に取れる?取る順番と1年独学合格法を早大生が解説で紹介しています。
デメリット2:プロフィールを埋めるのに時間がかかる
プロフィールを100%まで埋めようとすると、2時間かそれ以上はかかります。ガクチカや自己分析がある程度固まっていれば短くできますが、最初は手間に感じるはずです。
とはいえ、ガクチカをじっくり振り返る機会は意外と少ないので、この手間はそのまま就活の準備になります。
デメリット3:オファーが来ることで満足してしまう
多くの企業からオファーが来ると、自分がすごくなったような気がしてしまいます。その結果、ほかの就活を後回しにしてしまうと本末転倒です。
OfferBoxは出会いを増やす道具であって、内定を約束してくれるものではありません。普段の就活と並行して使うのが前提です。

OfferBoxの内定率は?公式の数字と私の結果
「OfferBoxの内定率」は検索するとよく見かけますが、公式は内定率を公表していません。
参考になるのは、運営会社が毎月出している入社決定の人数です。2026年9月時点で、2027年卒のOfferBox経由の入社決定は7,924人、同じ学年の登録学生は約26.5万人でした。
単純に割ると3%ほどですが、登録だけして使っていない人や、ほかのルートで就職先を決めた人も含むので、これを「内定率」と読むのは正しくありません。OfferBoxは内定の確率を上げるサービスというより、出会いの数を増やすサービスと考えるのが実態に近いです。
私の結果は、登録から約9か月後の3年の3月に届いたオファーから、大手企業に内定しました。友人の中にも、OfferBoxで知った中小企業に魅力を感じて、大企業ではなくその会社に入社を決めた人がいます。
OfferBoxの使い方|登録から内定までの流れ
公式が案内している流れは、次の5ステップです。
- プロフィールを作る(文章のほか、写真・動画・スライドも使える)
- 気になる企業に「会いたい」を送ってアピールする
- 届いたオファーを承認する(承認すると企業とチャットできる)
- 面談・選考・インターンに進む
- 内定を承諾する
会員登録自体は3分ほどで終わります。時間がかかるのはプロフィール作りです。
オファーは3日以内に返事をする
⚠️ 注意:届いたオファーは、3日たつと自動で取り消されます。「保留」にした場合も7日後に取り消しです(OfferBoxヘルプより。2025年1月から)。以前は7日間だったので、古い記事の情報には注意してください。
通知をオンにしておき、承認するか辞退するかは早めに決めましょう。
プロフィールは90%以上を目指す
公式の利用データでは、プロフィール入力率60%の学生と比べて、80%の学生は約2.1倍、90%以上の学生は約3倍のオファーを受け取っています(2025年卒のデータ)。
入力率を上げるほどオファーが増えるので、まずは90%以上を目標にしてください。
写真は「自分らしさ」が伝わるものを選ぶ
OfferBoxは、ほかのESよりも自分らしさを出すのがコツです。
実際、OfferBoxを利用しているTOPPAN(旧凸版印刷)の人事の方も、公式のインタビュー記事で次のように話しています。
(OfferBoxのメリットについて)
1つ目は、学生がどういう働き方を望んでいるのかをシンプルに見ることができることです。
2つ目は、OfferBoxでは学生が写真と文章で「人となり」をより生き生きと表すことができるので、学生の熱量を読み手が感じ取れることが大きなメリットだと思っています。
(中略)
写真はとても印象に残りやすいですし、重要ですよね。
何かに集中している時の写真であったり、その人の本当の姿を表す写真だったりすると、人となりも見えやすいし、その学生が何に熱中しているのかが分かりやすくていいと思います。
何か特別な写真を載せる必要はありません。スーツ姿は面接で分かるので、打ち込んでいることをしている私服の写真くらいがちょうどいいと思います。

こまめにログインする
OfferBoxの公式コラムによると、企業が学生を探す画面では、最終ログイン日が直近の学生ほど上位に表示される仕組みになっています。企業は最終ログイン日で絞り込むこともできます。
Googleで調べものをするときも、何年も更新されていない記事より最近の記事を見たくなりますよね。企業も同じで、最近動いている学生に声をかけたいわけです。登録したら放置ではなく、暇なときに開くだけでも効果があります。
オファーが来ないときの対策
登録したのにオファーが来ないときは、次の順で見直してみてください。
| 見直すこと | やること |
|---|---|
| プロフィールの入力率 | まず90%以上まで埋める。空欄が多いと検索に引っかかりにくい |
| ログインの頻度 | 数日に1回は開く。最終ログイン日が古いと上位に出にくい |
| 写真・動画 | 何に打ち込んでいるかが分かる写真を入れる |
| 具体的な数字 | ガクチカに「何人で」「何か月で」「どれだけ変わったか」を入れる |
| 資格・スキル | 志望業界に関係する資格や経験があれば書く(私は宅建で不動産系のオファーが増えた) |
| 「会いたい」機能 | 気になる企業には自分から「会いたい」を送る |
それでも少ないときは、OfferBoxが運営するOfferBox PLUS(キャリアアドバイザーがプロフィールの添削や企業の紹介をしてくれる無料サービス)を使う方法もあります。
OfferBoxで内定した私の体験記

体験記と書きましたが、OfferBoxは一度登録してしまえば、こちらからやることはほとんどありません。私の場合は、次の3ステップでした。
- OfferBoxに登録
- ときどきログインしながら放置
- 今の内定先からオファーが来る
ステップ1:3年の6月ごろに登録
私がOfferBoxに登録したのは、3年生の5〜6月ごろです。プロフィールは、ほかのESよりも自分らしさが出るように書きました。
ステップ2:3月まで、ほぼ放置
登録したあとは、3年の3月までほぼ放置していました(笑)
ただし、暇があればOfferBoxにログインするようにはしていました。先ほど書いたとおり、最終ログイン日が新しい学生ほど企業の検索で上に出るからです。
ステップ3:3年の3月に内定先からオファー
そしてとうとう3年の3月中旬、就活が本格化してバタバタしている時期に、OfferBox経由で今の内定先からオファーが届きました。
もともと興味はなかったのですが、有名な企業でしたし、何より職種を限定した働き方に興味があったのでオファーを受けることにしました。
流れはこんな感じです。
- オファー承認の3日後に本社へ行き、社員の方から会社説明を受ける
- 受けることにしたので、通常の選考ルートで書類を出す
- 通過の連絡がメールで来る
- 面談を2回、役員の方と1回話をして内定
最初に人事の方から説明を受けてから面接だったので、正直そこまで面接では緊張しませんでした(笑)最初の説明のときがピークでした。
OfferBoxを実際に使ってみた感想

志望企業からはなかなかオファーが来ない、というデメリットは感じつつも、
- 登録するときにガクチカをしっかり書け、その後のESに流用できた
- 何より、今の内定先から新卒の非公開の求人が来た
ので、OfferBoxは使って良かったと思っています。
正直、希望の企業からオファーが来るのはかなり珍しいケースだと思います。私の友人の多くも「全然いいところから来なかった」と言っていました(その点、私はかなり幸運でした…)。
それでも、登録するだけで自己分析・ES対策になり、知らない企業を知るという意味では業界研究にもなります。就活は、可能性を1%でも広げていく作業です。損をすることはほとんどないので、登録しておいて良いサービスだと思います。
なお、以前はOfferBox経由で入社が決まった学生にAmazonギフト券が贈られていましたが、この「お祝いギフト」は2025年3月31日の申請分で終了しています。
他の就活サービスとの比較

最後に、私が就活で一緒に使ったサービスとの違いを簡単に書いておきます。私が使っていた当時の感想なので、今の仕組みとは違う部分があるかもしれません。
- 就活エージェント:最初に面談をして、その後も電話でES添削などをしながら、希望に合った求人を紹介してもらえた。私は管理部門の求人だけ紹介してもらい、どこも魅力的だった。ただ、担当の方が多くの学生を抱えていて、面談は数回にとどまった
- ほかのスカウト型サービス:優良企業からもオファーが来たが、数が多すぎて追いきれず、だんだん見なくなってしまった。ただ、法務部の紹介もあり、使う価値は十分あった
- キミスカ:オファーの数は多いが、大企業からはほとんど来なかった。毎日オファーが来るので処理しきれないこともあったが、穴場の企業を探す意志があれば役に立つ
就活サイト全体の選び方は、就活サイトおすすめ比較|結局どれに登録すべき?早大生が目的別に徹底解説で目的別にまとめています。
OfferBoxの評判と使い方:まとめ
- 学生は無料。費用は企業が払う仕組みなので怪しくない
- 知らない企業と出会え、選考で優遇されることもある
- 志望企業から来るかは運次第。内定率は公表されていない
- プロフィールは90%以上、こまめにログイン、オファーは3日以内に返事
無料でできる「宝くじ+おみくじ」の上位互換がOfferBox、というのが私の感想です。少しでも可能性を広げたい人は、まず登録してプロフィールを埋めるところから始めてみてください。

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オファーをもらった企業が本当に合うかどうかは、先輩の声で確かめておくと安心です。内定者が実際に提出したESや面接の体験記を無料で読めるのが就活会議。OfferBoxで企業からスカウトをもらいつつ、就活会議で選考の実態を把握するのが、受かる準備の基本セットです。


