前回は「アウトプット大全・インプット大全」についてレビューしました!
ご興味がある方はこちらをご覧ください。
さて今回は高辻 成彦さん「決算書 100の基本」についてのレビューをしていきたいと思います!
本書は、2021年12月現在、Kindle unlimitedで無料で読むことができたので読んでみました。
「決算書 100の基本」を読んだ時、私はこんな感想を持ちました!
- それぞれの内容は初学者にも分かりやすくまとまっている
- ちょっと図が少ない
- 情報の強弱がなく、押さえるべき知識が分かりづらい
基本的には学びもありましたが、ちょっと情報の強弱が少ない感じがしたのが残念な所でした。
(個人的にはKindle unlimitedで無料で読めたので不満はありません。)
以下で詳細をご紹介します。
目次
「決算書 100の基本」を読んで欲しい人
「決算書 100の基本」を特に読んで欲しい人はこんな人です!
- 少し時間があって、財務分析の入門書を読みたい人
- Kindle unlimitedで無料で読みたい人
まさに僕・私だって思った人も真逆だと思った方もまずはこの記事を読んでみてください!
「決算書 100の基本」の著者
この本の著者は高辻 成彦さんです。
経済産業省にも勤められており、いちよし経済研究所のシニアアナリストとして年間200本以上のアナリストレポートを発行されているそうです。
「決算書 100の基本」の基本情報
本書の基本情報は下記の通りです。
電子版発行日 | 2019年 |
---|---|
出版社 | 東洋経済新報社 |
ページ数 | 258ページ |
所要時間 | 4時間 |
難易度 | ⭐⭐ |
就活への効果 | ⭐⭐⭐ |
オススメ度 | ⭐⭐⭐ |
「決算書 100の基本」超要約
作者が伝えたいこと
企業を理解するためには決算書の理解が必須である。
決算書は膨大な情報量があり取っつきにくいが、本書で記載されている100のポイントを押さえることで効率的に読み解くことができる。
概要
よく聞く財務諸表のフレーズについて企業の実例も踏まえて各数ページで簡潔に解説。
ROEだけでなく、ROICなど比較的最近のトピックも取り上げられている。
「決算書 100の基本」からの学び
私はこの本を読んでこのような学び・思考法を得ました
- 利益とキャッシュフローは全く別物
- 財務分析=ROE・回転率・流動比率・生産性分析・成長性分析など
- 株価分析=PER・PBR
財務分析のところはあくまで抜粋ですが、株価分析と財務分析が異なるものという視点を改めて持つことができました。
本書のメモ
では、最後に本書で学びになった部分を個人的に抜粋しておきます!
財務分析①:流動比率
100%以上が最低ラインで、200%以上が妥当
当座比率は100%以上が望ましい
流動比率=流動資産/流動負債
財務分析②:ROE
ROE=当期純利益/自己資本
=当期純利益/売上高(純利益率) × 売上高/総資産(総資産回転率) × 総資産/自己資本(財務レバレッジ)
※純利益率×総資産回転率=ROA
なお、ROEは株主資本コストを上回ることが望ましく、現在は8%以上が目安になっている。
財務分析③:ROIC
ROIC=return on invested capital
Invested Capital=自己資本+有利子負債
株主にとってのROE⇔株主+債権者にとってのROIC
財務分析④:生産性分析
労働生産性=付加価値/従業員数
付加価値=経常利益+人件費+賃借料+租税公課+減価償却費+金融費用
※個人的には付加価値≒営業利益と理解
株価分析:PER・PBR
PER=時価総額/純利益
競合他社と比較し、数値が低い場合は、割安で高い場合は割高となる。
株価同等で純利益が高くなると、数値は低くなるので、同じ株価でもお得と捉える。
PBR=時価総額/自己資本
株価以下で自己資本が買える場合は、割安と捉えるので、1以下であれば割安となる
本書のまとめ
それでは今回の「決算書 100の基本」のまとめをしていきましょう!
- 基礎知識への理解がざっとつく
- 一部気になる個所だけ読む方が疲れない
- 本書の知識は、就活でもやや役立つ
どうだったでしょうか?もし面白そうだなって思った方は実際に読んでもらえたら嬉しいです!
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Kindle unlimitedは以下のような方に向いています。
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お金を払っているのだから読まないとという、ある種の罪悪感からも読書が進みますし、ざざっと読みまくるのにもぴったりです。