今日はこんな疑問に答えていきます。
- 文系就職での英語(TOEIC)のメリット
- 英語の資格勉強にオススメ参考書
- TOEICで860点を取ったらすぐにやること
最近は英語の重要性が叫ばれている世の中ですが、文系の就職活動にTOEICの資格はどの程度役に立つのでしょうか?
結論から言うとTOEICは就職活動でかなり役に立ちます。
が、別にTOEIC860点程度では無双はできません。
というか、TOEICが990点でも無双はできません。
その理由を説明する前に英語の資格の種類とどの資格が就職活動に役に立つのかを見て行きましょう!
既にTOEIC860点を取った方は不要だと思うので>>TOEICは就職でも役立つまで飛んでください。
目次
就職活動で使える英語の資格一覧
英語の資格として有名なものとしてはこのようなものが挙げられます。
- TOEIC
- 英検
- TOEFL
- IELTS
これらどれも良く立ちますが、TOEICが就職活動ではメジャーのため最も役立つ英語の資格と言えます。
ちなみに、あまり知られていませんがIELTSもTOEICをよりアカデミックにして難しくしたものです。
IELTSはどちらかというと、就職活動というより海外企業での勤務や海外滞在の際に役立つ資格と言えます。
そのため、これからは「TOEIC」を文系就職で最も役立つ英語の資格とし、TOEICについて深堀していきます。
TOEICの特徴
TOEICの特徴は以下のような点が挙げられます。
- ビジネス向けに作られている
- スコア方式のため実力を理解しやすい
- 単純に認知度が高く、誰でも英語力を想像できる
この点はTOEICの公式HPでも明記されています。
日常生活やグローバルビジネスにおける活きた英語の力を測定する、世界共通のテスト。
国際ビジネスコミュニケーション協会
また、
知識・教養としての英語ではなく、オフィスや日常生活における英語によるコミュニケーション能力を幅広く測定します。
このように企業がTOEICを重視するのには明確な理由があるのです。
そのため、TOEICで高スコアを取得すれば注目してもらえる可能性も自然と上がります。
どうしても資格の欄が空欄で嫌だというのであれば600点くらいからなら書いても大丈夫だと思います。
この点については後程「TOEIC860点は就職に役立つのかで解説します」
では、さっそく文系就職でなぜTOEICを取るべきなのか考えていきましょう!
TOEICは就職でも役立つ
就活で役に立つ理由は沢山ありますが以下のような理由が大きいでしょう。
- 面接官はあまりTOEICの点数が高くない
- 業界に縛られない資格
- 最低限の点数を設ける企業がある
- スコアは出るので履歴書には書ける
では一つずつ見て行きましょう
面接官はあまりTOEICの点数が高くない
ぶっちゃけ、面接官でTOEICの点数がそれなりに高い(860点など)人は、それほど多くありません。
理由としては、
- そもそも英語重視の時代ではなかった
- 会社に入ってから英語を使わないので忘れた
などがあると思います。
例えば私がお会いした某銀行の課長や部長さんのTOEICの点数は500点前後の点数で、600点以上を取るように会社から指示されたと言って頭を悩ませていました。
そして私のTOEICの点数が860点だと知るととても褒めてくれましたし、この点数があれば十分会社でも評価されるとおっしゃっていました。
このようにTOEICの点数が高いのは面接官やリクルーターにとっては当然のことではなく評価に値することなのです。
業界に縛られない資格
このグローバル化の中で英語は全ての業種で必要といっても過言ではないでしょう。
なので、簿記や行政書士などと言った難関ではあるけれども一定の領域でしかアピールできないような資格ではないため、一度受けておけば全ての企業でその英語力をアピールすることが出来るのです。
最低限の点数を設ける企業がある
英語の資格は入社前のプラス評価だけでなく、採用時にTOEICの点数で足切りをする企業も存在しているのです。以下の企業はその一例です。
- 日産自動車-730点
- ユニ・チャーム-800点
- 楽天-800点
また、足切りまではしなくてもある点数以上取ると非公開のコースに招待されるということもあります。
詳しくはこちらのEnglish Inovationsさんの記事をご覧ください!
スコアは出るので履歴書には書ける
TOEICの良い所は試験に落ちる事がない点です。
どんな点数でも書けるので少し点数が少なくても企業に合わせて使用することが出来る場合もあります。
例えば、国内向けの企業の場合はそれほど英語に人材がいないので600点弱でも重宝されることもあるかもしれません。
ちなみに、何点から履歴書に書くのかは、こちらの表を参考にすると良いと思います。
(参照:英語活用実態調査2019)
ここで参考にするスコアが545点のため、とりあえず545点を超えていれば履歴書には書いても良いかもしれません。
まあ私なら少なくとも600点以上に限って書く気がしますが…
ちなみに、2020年1月の平均点は581.2点だったのでそれは超えていると良いと思います。
TOEIC860点は就職に役立つのか
TOEICの860点は就職でそれなりに役に立ちます。
その理由は以下の4つです。
- TOEIC860点は高得点
- 面接官に褒められる
- 足切りも大体回避できる
- 企業からオファーが届く
TOEIC860点は高得点
実際、TOEIC860点を客観的に評価してみるとこんな感じになります。
- 平均点は581.2
- 偏差値は約66
- スコア分布92.4%=上位約7%
いや、上位7%で偏差値66ですよ(笑)
普通に凄いですよね。
ちなみに、今回の数字はTOEIC公式サイトにあったものを使いました。
なお、偏差値は
(860-581.2)÷173.6×10+50≒66
で算出しました。
ちなみに偏差値については、【2020年版】TOEICの偏差値を現役早大生が解説!あなたの偏差値はいくつ?でも紹介しています。
自分の偏差値がいくつか知りたい場合に活用してもらえると嬉しいです!
面接官に褒められる
これは1つ目の理由の具体例みたいなところです。
私自身、就職活動中にTOEICを受けて640点→860点まで上げたのですが、面接官の反応が全然違いました。
860点を取った際には面接官から、
・海外とかに住んでたりしたの?
・留学してないのにTOEIC860点なんて相当努力したんだね!
もちろんTOEICへの反応は会社によってまちまちでしたけど、総じてTOEIC860点については評価して下さった様子でした。
足切りも大体回避できる
先ほども述べましたが、企業によってはTOEICで足切りをしている場合があります。
ただ、新卒でTOEIC860点を持っているとおそらく99%の企業で選考を受けることができると思います。
残念ながら一部の国際関係部門の場合は900点以上を要求する場合があるので、必ず全ての部門まで受けれるというわけではありませんが、普通に就活をする分には問題ないと思います。
企業からオファーが届く
これまでに説明したようにTOEIC860点は高得点です。
なので、企業からのコンタクトが結構出てきます。
そのため、もし皆さんがTOEICを既に取得して次に何をしようか考えている場合であれば、OfferBoxに登録をしてください。
軽く適性検査と履歴書を登録して放置しておくだけで、上場企業からのオファーが届く仕組みになっています。
実際、私もOfferBoxから現在の就職先に出会って内定を獲得することになったので、OfferBoxは結構評価してます。
そこら辺の、私の経験談は、【22卒】OfferBoxで内定が決まった私が語るメリットから内定取得の方法まで!を見ていただきたいのですが、とにかくまずはOfferBoxに登録してください。
皆さんにはチャンスをみすみす自分から手放してほしくありません。
TOEIC対策に欠かせない参考書一覧
TOEICの点数を上げるために行いたいことは大きく分けて以下の三つで、それぞれに適した参考書を利用することが大切です。
- 単語力のUP
- リスニングへの慣れ
- 文法力の強化
特に優先度が高いのは単語力とリスニング力の強化です。
ではそれぞれを解説しつつお勧めの参考書をご紹介します。
単語力
英語は何といても単語力です。単語が覚えていないのにリスニングや文法を鍛えても正直効果はあまりありません。
単語力の向上の重要性については、ホリエモンこと堀江貴文さんも著書「英語の多動力」でこのように述べています。
僕も受験勉強をしていたときに、なぜ今の僕は英語ができないのかを過去問に向かいながら分析した。すると単語を知らないからだという結論が簡単に導き出された。・・・そうなればやることは決まっている。単語を暗記することに集中すれば良い。
堀江貴文『英語の多動力』株式会社DHC、2018、193頁
しかし、TOEICで厄介な点はこの単語が大学受験や日常会話で使用する単語とは多少異なることなのです。
そこで重要になるのがTOEIC用の単語を覚えることなのです。そして単語を覚えるならこれ!
正直これ以外をやる意味が分からないです。私の友人も(早稲田もその他の大学も含めて)全員これを使って点数をあげていました。
逆に意地を張って受験時代に使っていた単語帳を使っていた人の点数は伸び悩んでいたような。
リスニング力
単語を覚えたら次はリスニングを鍛えましょう。リスニングの鍛え方で一番有効な手段は英語を聞くことです。
当然だと思うかもしれませんが、ここで大事なのはTOEIC公式の英語に慣れることなのです。
その理由は二つあります。
- 話し手の話し方はリスニング用に話している
- 重要なフレーズを聞き逃さないことが大事
まず、話し方の問題ですが、これは国語の試験でのリスニングを思い出してもらえれば分かると思うのですが、スピーカーは日常会話のような話し方はしません。そのためまずはその試験用の話し方に慣れる必要があるのです。
次に、TOEICのリスニングは、全体の趣旨を理解しなくても特定のキーワード(Whenなどの疑問視、areから始まるのかdoなのか等)を聞き取ることで点数を獲得できるようになっています。
そのためTOIEC公式のテキストでTOEIC用に話されたリスニング問題を解く必要があるのです。
公式問題集は一冊しか出ていないので選ぶ余地はありません。迷ってる時間ももったいないので単語にある程度の自信があるならばさっそくリスニング対策に取り掛かりましょう。
文法
正直文法については大学受験である程度勉強しているはずなのでそれほど優先度は高くありません。
その上で文法に大学受験であまり力を入れていなかったという方はこちらの参考書を使用してみると良いと思います。
最後に文中で引用した堀江貴文さんの『英語の多動力』のレビュー記事を書いたので気になった方はこちらでご覧ください!
文系就職における英語の資格まとめ
それでは今回の内容をまとめてみましょう。
- 英語の資格はコスパが良い
- 高得点は未来を変える
- まずは単語から
頑張っていいスコアを取って他の就活生との差を付けよう!