今日はこんな疑問に答えていきます。
- 資格は就活でいらない
- 資格を就活で活かすためには
- 資格で内定を引き寄せた私の事例
先日このようなツイートをしました。
22卒が就活と並行して資格の勉強をするかは、その人の性格による。
✅1つのことに100%集中できるタイプ
✅1つのことへの集中度は70%~80%だけど同時並行でタスクを取り組むことで他のことへも集中できるタイプ自分もだけど後者の場合は、資格勉強が息抜きになるから資格を勉強すればいい。
— 早大生の就活ブログ@20卒自動車マン (@sodaijob_20) March 22, 2020
結論から言います。資格は就職にいらないです。
不要です。必要ないです。はい、大事な所なので繰り返しました。
一方で、資格は就職に役に立つときもあります。
実際私も資格のおかげで今の内定先を獲得することができたと確信しています。
具体的にはどういうことなのか、これから説明していきましょう。
目次
私の経歴(資格など)
- 保有資格:TOEIC860点、宅地建物取引士、FP3級、普通自動車第一種免許
- 早稲田大学→自動車メーカー、メガバンク、信託銀行、飲料メーカーの内定
ここでポイントとなるのは「TOIEC」と「宅地建物取引士」です。
これらの資格がなければ私は自動車メーカーの内定を獲得することはなかったと確信しています。
この点は後でお話しするとしてまずは、基本的に資格が就職にいらない理由を見て行きましょう!
資格を企業は評価しない
新卒の就職活動の場合、資格は評価対象にはあまり入りません。
資格が必要ないことを証明するデータとして、リクルートキャリアの『就職白書2019』データ集を見てください。
これは「企業が採用基準で重視している項目」を表しています。
画像が多少荒くなってしまったのでまとめると、
- 人柄-92.2%
- 自社への熱意-74.8%
- 今後の可能性-66.9%
かなり下の方で、
- 語学力-10.6%
- 取得資格-9.5%
となっています。
このように語学力や取得資格を重視している企業は10%前後しかいないのです。
要するに
こういうことなんですね。
では、企業から見ると「資格」とはどのように捉えられているのでしょうか?
就活における資格について、企業からの見られ方は大きく分けると三つに分かれると考えられます。
- 熱意
- 人柄
- スキル
それでは以下で具体的に見ていきましょう。
資格の見られ方1:熱意
熱意は言い換えれば志望度の高さとも言えます。
そもそも普通、大学生は資格なんて取りません。
アルバイトもあるし、サークルもあるし、授業もあるし、そもそも勉強したくないし…
ではそんな大学生があえて資格を取るとしたらどのようなことが考えられるでしょうか。
大学生の資格の取得理由は以下の3つが考えられます。
- 就職活動に役立てたい
- 志望業界・企業にアピールがしたい
- 資格の内容に興味がある
色々な理由が考えられますが、これらは企業から見れば熱意に見ることができます。
従って志望動機を補強する一つの要素となりうるのです。
ちなみに、金融業界や不動産業界などを第一志望にしている学生でも、FPや宅建を持っている学生はあまりいません。
入社したら絶対に必要とされる資格を持っている方が熱意を示しやすいのは事実ですよね。
逆に、「どうせ入社後に絶対に取ることになるんだから資格を就活生が勉強する必要はない」とおっしゃる人もいますが、必要がないだけで、無駄ではないと思います
後は皆さんの性格の差も関係してくるのかなって思います。
これについては下記ツイートで考えを発信しました。
資格は就活じゃ重視されてないし、他にもやることは沢山あるから勉強する意味はないって言われますが、それは人によるのかなと。
✅勉強が気分転換
✅大学で勉強しなくて劣等感
✅職種別を狙ってる
✅逆に入社後に資格の勉強をする方が時間が惜しいこんな人には資格もあり。#22卒
— 早大生の就活ブログ@20卒自動車マン (@sodaijob_20) March 23, 2020
資格の見られ方2:人柄
上述しましたが、やはり就活生がわざわざ資格を取るにはそれなりの理由があります。そしてそれなりの労力が必要になります。
例えば、宅建であれば普通に勉強すれば半年前後はかかるでしょう。(『宅建とFPの同時合格について』参照)
そこで企業は面接の自己紹介の時に資格取得の理由から資格取得の裏にある人柄を見ようとしてきます。
そのため、企業も資格を持っている理由などから、就活生の人柄を知るヒントを得ることができます。
実際に、私もFP3級や宅建を持っている理由は業界・企業に関わらず多くの面接で聞かれました。
この時に、自分の人柄をどれだけ上手く伝えられるかがとても大事になります。
この点は、【必見】就活で出す資格に3級はあり?実際に3級を面接で出した私が解説で具体的にどうやって資格を生かしたのかを説明しているので併せて確認してみてください。
資格の見られ方3:スキル
これは資格そのものがスキルを表すということではありません。
机上の空論でスキルが身につくわけがないので(笑)
ここで意味するスキルとは、関連した知識に関する最低限の拒絶反応がないことが分かるという事です。
どの資格も当然ですが資格なので多少は難しいことも覚えなければなりません。
例えば簿記であれば数字に拒絶反応がないことが分かるでしょう。
入社後には、どんな会社でも何かしらの資格を取ることが求められるので、最低限は関連した知識に免疫があることは面接官にとっても安心材料になります。
コスパの良い資格
ではコスパの良い資格には何があるのでしょうか。私がおすすめする就活生向けの資格は4つあります。
TOIEC
定番ですが、やはり就活生にとってはコスパの良い資格の一つでしょう。
TOEICをオススメする理由は以下の通りです。
- 企業のグローバル志向の高まり
- 一度取っておけば一生使える(企業による)
- 一定以上の点数でないと受けることができない企業もある
- 入社後に受験が必須になっている企業も多数
実際に、TOEICが公式に行った調査ではTOEICの点数を参考にしている企業が半数ほどいることが分かります。
ちなみに、某銀行ではTOEICの点数が一定以上を超えると特別な部門へのルートが開けるらしいです。
TOEICについては別途下記の記事で詳しく解説しています。
簿記
やはり企業活動には不可欠な知識であることから、就活時に持っているとある程度企業から評価されます。
何と言っても、「”会計”は現代ビジネスマンの3種の神器」ともいわれるくらい必須かつ基礎的な知識ですからね。
また、金融機関でのインターンでは簿記の知識があることで有利になることも多くその面でも魅力的でしょう。
加えて、2級であってもそれほどの勉強時間も要せず、申し込みをしていないならば3級に受験を変えることができる点もおすすめの理由です。
もちろん企業の業績なども分析できるので、自分の企業選びにも役立てることができますよ。
財務面に関連した企業選びについては、下記の記事がおすすめです。
FP
これは金融機関と不動産業界志望の就活生にオススメの資格です。
また、この業界に進まなかったとしてもライフプランニングの考え方を身に付けることができるので、人生100年時代と言われている今持っておいて損はない資格です。
加えて、これも3級であれば過去問演習と予想問題を解くだけでもある程度合格点をとれるようになります。
また、簿記と比べると目新しいため企業の人事も興味を持って聞いてくれることが多いです。
FP3級についてはこんな記事も書いています。
ちなみにこれは余談ですが、老後に2000万円を貯金できるかどうか不安な人は日経デジタルの記事がクイズ形式で面白かったです。
宅地建物取引士
法学部出身であればこの資格もオススメです。
一般的には難易度が高いと思われており、人事も同様の見解を持っている人が多いようです。
しかし、法学部であればそれほど高い難易度ではなく授業の延長線上として取得が可能です。
さらに、金融不動産業界でも社員になれば持っていて当然の資格になるため、今のうちに取っておくと入社後に楽になるでしょう。
また、不動産事務所では5人に1人以上の配置が必要であるため転職時にも役に立つと思われます。
実際年収400~500万くらいの求人は多くあり、有事の際の安心材料にはなるのではないでしょうか。
FP3級と宅建を就活時期の3年生の9・10月で一気に取った経験も記事にしてあるので興味があれば見てみてください。
私の経験談
最後に私が資格のおかげで内定を得れたと思う理由をご説明します。
私の内定先では、まずTOIECでの足切りがあります。
つまり、一定以上の点数がないとそもそも選考の土俵に上がれないのです。
その上で、私の部署は一般採用をしておらず、OfferBoxなど逆求人のスタイルで就活生を集めていました。
その際に重視されるのが資格(宅建)でした。
膨大な就活生がいる中で、選別する手段として宅建を持っているかどうかでオファーが選考を受けれるかどうか変わったのです。
つまりまとめると、以下のような状態です。
- TOIEC→会社を受ける上で必要
- 宅建→部署を受ける上で必要
二つの要件を満たしたので、オファーボックスからオファーが来た
もちろん、「資格は就活にはいらない」というのは事実ですが、資格が就活の幅を広げるのも事実です。
正直私もオファーがなければ受けようとも思わなかったので…笑
なので、余裕があれば上にあげた役に立つ資格にも挑戦してみると良いと思います。
OfferBoXでの体験記はこちらの記事で掲載しています。
資格は就活にいらない:まとめ
今回の内容をまとめると以下のようになります。
- 資格は就活にはそれほどいらない
- 熱意、人柄、スキルを表すことが出来る
- 資格のおかげで思いもしないチャンスが巡ってくる
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