今日はこんな疑問に答えていきます。
- 早稲田文系は就職に強いのか
- 早稲田法学部は就職に強いのか
早稲田大学は慶應大学と私立大学の双璧をなしていますが、就職面においてはどの程度の強さを誇っているのでしょうか?
2020年に早稲田大学を卒業した私が解説します。
目次
自己紹介
どうしても個人が紹介するとバイアスがかかってしまうので、今回早稲田の就職について紹介している私がどんな人間なのかを知ってもらいたいです。
その上で、皆さんが私の情報を上手く処理してもらえればと思います。
- 2020年に早稲田大学法学部に入学
- 4年でストレート卒業
- GPAは2.2(4が最高で平均は大体2.3前後)
- 資格は宅建、TOEIC860、FP3級など
- バイトは塾講師
まあ、要するに普通の人間ってことが分かってもらえれば良いです(笑)
一応、証明にはなりませんが、卒業証明書も貼っておきます。
早稲田大学文系就職の概要
それではまずは早稲田大学の就職率の概要を見て行きましょう!
早稲田大学を就職実績で他大学と比較
今回は巷でよく出回っている日本国内限定のランキングではなく世界基準で見た場合のランキングをご紹介します!
今回参照させてもらった統計はこちらになります。
世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ社が発表した『卒業後に雇用に強い大学トップ500』
そのランキングでは、トップとなったのは東京大学(世界23位)続いて、早稲田大学(世界34位)が国内で2位という結果になりました!
早稲田全体の就職先を確認
続いて早稲田大学での就職実績を確認してみましょう!
- 三菱UFJ銀行 79人(72人)
- 東京都職員Ⅰ類 67人(66人)
- 三井住友銀行 67人(62人)
- 富士通 62人(58人)
- NTTデータ 59人(52人)
- みずほ銀行 58人(54人)
- NHK 53人(44人)
- 東京海上日動 51人(50人)
- 大和証券 50人(47人)
- 楽天 50人(50人)
- 特別区(東京23区)職員 46人(42人)
- 国家公務員一般職 41人(39人)
- 三菱UFJ信託銀行 40人(39人)
- アビームコンサルティング40人(39人)
- ニトリ 38人(35人)
- りそな銀行 36人(34人)
- ソフトバンク 35人(31人)
- 三井住友海上日動 34人(32人)
- 日本航空 34人(31人)
- 国家公務員総合職 34人(31人)
もちろん全体の数字ではありませんが、割合としてはこんな感じでしょう。
特に公務員は学部問わず多い印象が自分の中でもあります。
もう少し詳しい早稲田の就職実績を知りたい場合は「早稲田 就職実績」などと検索して出てきた大学のHPから確認できるでしょう。
早稲田大学の就職課(キャリアセンター)
早稲田大学のキャリアセンターについては可もなく不可もなくといったところです。
ただ、残念ながら大学側もそれほど就活に本腰を入れているようには思えないので、就活支援だけで見たらもっといい大学はあるでしょう。
学内合説で有名企業のほとんどが集まるのはいい点だとは思います。よければ合説参加企業の一覧も後悔されていたので見てみてください。
参考:早稲田大学合同説明会PDF
これは話がずれますが、学内合説は結構大事なのでしっかり行くようにしましょうね…
早稲田大学は就職に強いか
このように数字で見てみると、早稲田生は就職活動に一定の強みを持っていることが分かります。
その強さの理由としては以下のようなことが考えられます。
- 環境
- リクルーターの優先度
- 早い段階での選考落ち回避
- OB訪問可能人数
- ゼミや研究室からの紹介
⇒優秀な人が沢山いるので危機感を持てる
⇒早稲田生はリクルーターが付きやすい
⇒書類やwebテストで落ちることは少ないので他に集中できる
⇒単純に卒業生が多いので沢山話を聞ける
⇒ほとんどないが、たまに優良企業が転がってくる
注意したいことは、このような点はどれも主体的に動いたからこそ受けれるメリットと言えます。
そのため当然ですが、主体的に動かなかった人は
【NNT】
になります。そんな人もたくさん見ました。
ちなみにNNTとは、「Non(Nai) nai tei」の略で「内定が無い状態の人」を指すことが就活では多いです。
早稲田大学内に学部格差はあるか
結論から言うと、それほど大きな学部格差はありません。
理由は以下の3点です。
就活は中身
これを言ってしまったら終わりですが、やっぱり就活生の中身が一番大事なんです。
政治経済学部でも遊び惚けている人もいるし、文学部でもしっかり大学の勉強をして目には見えない沢山のものを得ている人もいます。
人事の方もこのようなことは当然分かっていますし、簡単に見分けることができます。
大量採用の時代は終わった
昔であれば大量採用のため、学歴や学部で足切りをしたほうが採用は楽でしたし効率的な面はありました。
ですが今はそれほど大量採用はしないため、しっかりと学歴以外のところも見られるようになっています。
学んだことを生かしにくい
これもよく言われることですが、学部で学んだことを仕事で生かすのはかなり難しいです。
そして企業も就活生にそのような専門性は一部を除き求めていません。
確かに今は新卒1000万とも言われますが、それは高度専門知識を学んだ一部の学生であって、私たちのような一般市民には関係ないです。
ちなみに、高学歴であればOfferBoxの登録がおすすめです。
早稲田大学法学部出身として感じた就活
いままでは割とざっくり早稲田の就活について解説してきました。
そこで最後は私自身の体験談として早稲田大学法学部の就活がどんな感じだったかをお伝えします。
早稲田大学法学部は就職に有利だったか
結論から言うと、「ちょっと有利だったかなあ」くらいでした。
もう少し細かく就活で感じたことをまとめるとこんな感じです。
- 早稲田大学法学部だったからと言って明らかな優遇はなし
- 一定程度の能力はあると思ってもらえる
- 他学部より勉強してきたと思ってもらえる
- 書類やWebテストで落ちることはほとんどない
確かに書類選考で落とされることはなかったり、大学別のセミナーなどに呼んでもらえることはありました。
だからと言ってそれが内定に直結するわけではなく、あくまでチャンスが少し広かったかなという程度でした。
早稲田大学法学部で良かったこと
大して優遇がなかったから早稲田大学法学部は微妙だったかというと、私は早稲田大学法学部で良かったことも多くあると思います。
それは「得た能力」と「周囲からの刺激」です。
得た能力とは、論理的に考える力と法律力であり、これは明らかに他学部よりも成長させることができたと思います。
論理的能力については就活中から物凄く生きますし、法律力は就活中というより就職後にも生きる能力として重宝されます。
周囲からの刺激については、そもそも法学部は民間企業に就職をする人がマジョリティではなかったため多様な視点を持てたことです。
法曹、大学院、国家公務員など色んな進路に向かって努力している人が本当に沢山います。
そんな人たちと過ごした時間は自分にとって大きな財産になりました。
早稲田大学法学部で就職上困ったこと
逆に早稲田大学法学部で困ったことは数字に弱くなってしまったことです。
商学部などの学部とは違い、どうしても数字を扱う機会はほとんどないため、就活のテストや計算などは少し厳しかったです。
とは言ってもここら辺は個人の努力次第なので、法学部だからだめってわけではないと思います。
早大就職の厳しさ:まとめ
それでは今回のまとめをしましょう!
- 多くの人が優良企業に就職
- 進路指導は特になし
- 結局は中身で勝負するしかない
厳しいけど、先輩方は有名・優良企業に多く就職をしています。
そんな先輩方の背中を追いかけて行けるように、就職活動をしていけるといいですね!