前回は「代表的日本人」についてレビューしました!
ご興味がある方はこちらをご覧ください。
さて今回はADK金融カテゴリーチーム作成の「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」についてのレビューをしていきたいと思います!
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」を読んだ時、私はこんな感想を持ちました!
- 少し抽象的
- 読みやすい
- 金融だけでなくマーケティングの基本戦略が分かった
はい、小学生でももっと上手く言えそうですね(笑)
目次
本書を読んで欲しい人
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」を特に読んで欲しい人はこんな人です!
- 金融に興味がある
- マーケティングの基礎を知りたい
金融機関で多く行われる事業立案系インターンシップのために読むのもよし、具体的な事例に基づいてマーケティングを勉強するのに読むのもよし。
まさに僕・私だって思った人も真逆だと思った方もまずはこの記事を読んでみてください!
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」の著者
この本の著者はADK金融カテゴリーチームです。
ADKさんとはWikipediaによると、
日本の広告代理店業務を行う企業を統括する純粋持株会社。1999年1月1日に旭通信社と第一企画が合併して発足した株式会社アサツー ディ・ケイ(略称:ADK(エーディーケー)[注 2])が2019年1月に持株会社化・商号変更した。
ということで、広告代理店です。
電通、博報堂に次ぐ、第三位の広告代理店となっています。
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」の基本情報
初版 | 2014年 |
---|---|
出版社 | 経済界 |
難易度 | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★☆☆☆ |
就活への効果 | ★★★☆☆ |
ページ数 | 247ページ |
所要時間 | 3時間 |
こちらの本は、金融やマーケティングを別々に学びたい人にはあまりお勧めできませんが、
「金融×マーケティングの基礎」
を学びたい人にはぴったりの本だと思います。
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」超要約
作者が伝えたいこと
金融は目に見えない分、人の心が一番出てくる分野なんだ。
真のマーケティングを学びたいなら金融でのマーケティングを勉強するのがいいんじゃないかな!
つまり、「金融×マーケティング」は面白いから実例を見てみてね!!
概要
この本は、
1~2章で金融の事例を例に出しながら普遍的なマーケティングをおさらいし、3章以降で金融に特化したマーケティングの実例を紹介するという構成になっています。
ここでは1~2章の概要をまとめていきたいと思います。
というのも今回は金融機関に特化した知識を得たいというよりも、マーケティングの基本戦略を知りたいと思ったので3章以降は飛ばしたからです(笑)
本書は人を動かすためには8つのポイントがあるとしています。
- 【企業柄】 「一生付き合える」イメージを定着させる
- 【3層論】 ブランドは3層構造でつくり上げる
- 【二面脳】 表と裏の感情が同居する消費者心理をつかむ
- 【面倒壁】 心理ハードルを下げるコミュニケーション法
- 【多数派】 日本人の「横並び意識」をマーケティングに生かす
- 【時間軸】 消費者の一生まで見据えたアプローチ
- 【顧客像】 ターゲットの「仲間入り」意識を刺激する
- 【人肌感】 人が介在しないところこそ、人肌感を演出する
今回はこの中から特に印象的だった【企業柄】、【二面脳】と【多数派】について概要をお伝えしたいと思います!
企業柄
この範囲で印象的だったのは「金融にとって企業イメージが重要な理由」についてです。
その理由は、「無形商材を扱っているから」というのは当然の前提として
「1生涯続く関係だから」
というものでした。
確かに、「○○銀行とのお付き合い」なんていうのは金融機関だけですしね。
このように企業の特性を見極めることはブランディング戦略の前提として必要なものになりそうです。
二面脳
金融における市場調査では、有形商材で活用される定量調査はあまり効果を得ません。
なぜなら日本人は金融を特別視していることに加え、その価格がとても高いからです。
そのため日本人に金融に関する定量調査をすると以下のような問題があります。
- お金については恥ずかしいので本当の答えを隠してしまう
- そもそも金融なんて意識してないから聞かれてもイメージできない
- そもそも人は自分の行動について5%しか認識していない
そこで有効になるのが脳波測定を行うニューロ調査です。
この調査を行うと「投資は安全に行いたい」と思っている一方で、「そのリスクを楽しみたい」という二面性が現れます。
これがこの章の言う【二面脳】です。
このように、値段の高い商品をマーケティングする際には、アクセルとブレーキの両面を意識することが基本戦略になります。
多数派
「同期のあいつも始めたらしい」
このキャッチコピーが大流行したのが日本人の特徴を如実に表しています。
このキャッチコピーには3つの要素がありました。
- 日本人は「横並び意識」が強い
- 「同期のあいつ」はトップを追うセカンド層でそこそこに賢そうなので安心感がある
- 運用するかどうかで天国か地獄という不安があった状況
といったところでしょうか。
「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」からの学び
私はこの本を読んでこのような学び・思考法を得ました。
- 横並び意識を生かしたグラフを作る
- マーケティングの面白さ
- ブランディングの重要性
感想
本書は期待よりは内容が抽象的だなと思いました。
というのも例えると、
「英語の勉強は難しいです。なぜなら言葉だからです。数学とは違った勉強が必要になるでしょう。例えばリスニングやシャドーイングが効果的です。」
このような文章構成になっており具体的な方法論があまり書かれていないからです。
この文章で言ったらシャドーイングが必要なのは分かったけど、具体的にどうやってシャドーイングすればいいのか分からないみたいな感じになってしまいました。
一方で横並び理論の有効性など、マーケティングの基本戦略に触れることでもっと心理学やマーケティングの基本を勉強したいと思えるようになりました!
最後にこの本の長所と短所をまとめると、
マーケティングの基本戦略へのモチベーションアップ
【短所】
方法論が少ない
「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり:まとめ
それでは今回の「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」のまとめをしていきましょう!
- マーケティングの基本戦略を学べる
- 金融×マーケティングは難しいが楽しい
- 横並び意識など面白い単語が沢山
どうだったでしょうか?もし面白そうだなって思った方は実際に読んでもらえたら嬉しいです!