前回は「英語の多動力」についてレビューしました!
ご興味がある方はこちらをご覧ください。
さて今回は内村鑑三「代表的日本人」についてのレビューをしていきたいと思います!
就活生が読むべき本にランクインしたので本当か?と思ったことがこの本を読むきっかけでした。
「代表的日本人」を読んだ時、私はこんな感想を持ちました!
- 書き方が難しい
- キリスト教色強い
- とにかく正義(赤犬か!)
はい、小学生でももっと上手く言えそうですね(笑)
ちなみに赤犬というのはワンピースで出てくる海軍大将ですね。まあ何が言いたいかというと正義や徳を最も大事にしている本ということです
目次
「代表的日本人」を読んで欲しい人
「代表的日本人」を特に読んで欲しい人はこんな人です!
- 歴史的教養を身に付けたい
- 真のリーダーとは何かを知りたい
- 偉人の凄さを感じたい
- 太いハードカバー本は嫌い
なので就活生で「社会人と話すなら歴史も知っておきたいし、よく聞かれるリーダーシップとは何かのヒントも欲しい」
そんな人にはぴったりなのではないでしょうか!
まさに僕・私だって思った人も真逆だと思った方もまずはこの記事を読んでみてください!
「代表的日本人」の著者
この本の著者は内村鑑三です。日本史でも出てくるので知っている人も少なくないと思います。
Wikipediaによると、
内村 鑑三(うちむら かんぞう、万延2年2月13日(1861年3月23日)- 昭和5年(1930年)3月28日[1])は、日本のキリスト教思想家・文学者・伝道者・聖書学者。福音主義信仰と時事社会批判に基づく日本独自のいわゆる無教会主義を唱えた。「代表的日本人」の著者でもある。
となっています。
ポイントは、
- キリスト教信者
- 独自の世界観がある
「代表的日本人」の基本情報
初版 | 1908年 |
---|---|
出版社 | 岩波文庫 |
難易度 | ★★★★☆ |
オススメ度 | ★★★★☆ |
就活への効果 | ★★★☆☆ |
ページ数 | 208ページ |
所要時間 | 2時間30分 |
オススメ度は人によると思います。
もし各人物について詳しく知りたいなら他の本が良いと思いますが、正義・リーダーや各人物の略歴を知りたいならこの本ほど良い本はないです。
就活への効果は読む人の賢さによるかなって感じですね(笑)
僕の場合は頭があまり良くないのであまり理解できませんでしたが、まあ人によるでしょう(笑)
「代表的日本人」簡単要約
作者が伝えたいこと
今の日本は欧米文化を取り入れたことで徳>才という心を忘れてしまった!
後進国だったかもしれないけど、日本には徳に基づいた正義を実践した素晴らしい人がこんなにいたんですよ!
概要
「代表的日本人」はそのタイトルから分かるように、正義を全うした真の日本人であると内村鑑三がピックアップした5人について書かれているものです。
その5人とは、
- 西郷隆盛
- 上杉鷹山
- 二宮尊徳
- 中江藤樹
- 日蓮上人
それではネタバレをしないように簡単にどうやって徳に基づいた正義を行っていたかをご紹介します!
代表的日本人1:西郷隆盛
「正義は物欲や国など全てのものより重要であり、正義を基準にして恐れずに自ら機会を切り開かなければならない。」という思想の基、明治維新を薩摩時代から予測し実現した。
- 正義に準じて二回も島流し
- 権力を持った時でも誰よりも質素
- 情にもろかったのが幸いして西南戦争?
代表的日本人2:上杉鷹山
封建制度を家族間の愛と捉え、適材適所と長期的な視点のもと破綻していた米沢藩の財政を再建するだけでなく興譲館を設立してペリー来航の50年前に西洋医学を取り入れる。
- 封建制度は上下関係ではない
- 短期的な視点では上手くいかない
- 上に立つ者こそ不動の正義を忘れてな行けない
代表的日本人3:二宮尊徳
「最良の働き者は、最も多く仕事をするものではなく最も高い動機で働く者である」という信念の基、荒廃した村々を正義を徹底して栄えさせた。
- 成果を目標にしない
- 正当な過程で手にした結果こそ大事
- 正義は他人に伝染する
代表的日本人4:中江藤樹
「学者とは徳によって与えられる名前であり、学識のような才能に与えられるものではない」という徳>才という考えの基、誰に対しても平等に知識を与えた。
- 謙譲の心が最重要
- 誰に対しても平等
- 藩主よりも母親をとった
代表的日本人5:日蓮上人
「真の仏陀の教えは経典にのみある」との信念から他宗派のみならず時の権力者であった北条氏にも反抗しつつも、その教え(法華経)を貫き布教を認めさせた。
- 著者も法華経は不完全としている
- 日蓮の信念が凄いと褒める
- 疑念を抱いたら根源まで突き詰める
- 島流しや迫害されても意志を貫く
「代表的日本人」からの学び
私はこの本を読んでこのような学び・思考法を得ました
- 正義とは
- 上司部下は上下関係にない
- リーダーは先導者とは違う
- 自分なりの軸を信じぬく
- 根源を突き詰める
ぶっちゃけ正義とは何か?というのは今でも曖昧ですけど、愛や正義や徳などが根底にある人間は強いんだなと感じました。
就活をする場合には、自分なりの信念やリーダー論を深めるのに役立つはずです!!
感想
各人物の歴史を知れるだけでも興味深いのに、正義とは何かの具体例が行動や言動から感じ取ることが出来た。
日常生活ではもちろん、仕事をしていく上でも自分のやっていることの目的を見失わず、自分なりの正義にかなっているのかを常に考えていきたい。
また、リーダーシップとは何かについては、特にこの言葉が印象に残った。
「最良の働き者は、最も多く仕事をするものではなく最も高い動機で働く者である」
これは一見すると被使用者側のことを指しているように思えるが、私としてはまずリーダーがこれを実践すべきと感じた。
そうしなければ被使用者も見習えないし、何より自分たちが信じるべきコンパスであるリーダーにはぶれない信念を持ってほしいと願うのが当然だからである。
私にとっては「正義」とは、「リーダーシップ」とは何かについては考える入り口を与えてくれた本でした。
代表的日本人:まとめ
それでは今回の「代表的日本人」のまとめをしていきましょう!
- 就活に役立つ
- 正義論、リーダー論を突き詰める
- 日本人のルーツを感じられる
- 今の資本主義についてのデメリットも分かる
どうだったでしょうか?もし面白そうだなって思った方は実際に読んでもらえたら嬉しいです!