【本質】内定率の嘘を早大生が解説

内定率は高めに出る!! 就職


大隈重信
新聞で見た内定率が高すぎるのじゃがどうなってるのじゃ?
この記事で分かること
  • 内定率は高めに出る
  • 内定率が高めに出る理由

2019年7月2日の日経新聞の2面に「内定率は高めに出がち」というテーマで記事が載っていました。確かにここ数年は売り手市場が続き、特に今年はGW10連休の影響もあり早期の内定率が高い傾向にあると各方面で話題になっています。

では本当に記事に記載されているように内定率は高めに出るのでしょうか?

結論から言うと、読者の皆さんも何となくお察しのように、やはり内定率は高めに出ます。

そこで今回は「なぜ内定率は高めに出るのか」についてお伝えしたいと思います。

内定率が高めに出るなんて聞いてない!

日経新聞による内定率の説明

日経新聞による内定率の説明
まずは日経新聞について見て行きましょう。

冒頭でも出した日経新聞も、
結論としては「内定率は高めに出る」というものでした。

そしてその理由もかなり要約すると、「そもそもアンケートに答えている人は優秀な人(=内定を持っている人)が多いから」というものでした。

※これは相当極端に切り取っているので気になった方はぜひご自分の目で記事をご覧ください。
正直なところ、まさしくその通りだと思います。ただこれだけだと新聞のコピペになってしまって私の存在意義が疑われるのでもう少し深堀していきます。

内定率に関する私の見解

日経新聞による内定率の説明

私も結論としては、「単純に内定を持っている人が多く回答しているから、データーとして内定率も高めに出るのだ」と考えています。

ではその理由を自分なりに解説していきます。理由は大きく分けると2つになります。

理由その1

なぜ優秀な人が多く回答しているのか。その理由は、優秀な人は原則的に就職サイトに登録をするからだと考えられます。

そのためそもそも母数として普通の状態より優秀な人が多くなっているのです。

そして、登録者全体からアンケートに答える人はもっと内定を持っていたり就活を優位に進めている人が多くなることが予想されます。

なぜなら、就活に苦戦している多くの人はわざわざ10分ほどの時間を取って就活状況に関する調査を答えようとは思わないからです。逆に、就活を優位に進めている人は自己肯定感の高まりを感じることもあり回答をするでしょう。

確かに、アンケート回答者には300円ほどのアマゾンギフト券がプレゼントされる(リクルートキャリア)などの施策を取ることによってバランスを取ろうとはしているのでしょうが、

これも就活苦戦組にはそれほどの誘因にはならず、翻って就活を優位に進めている人に回答をさせるには十分な動機付けになっています。

以上のことから結果として、就活勝利組が多くアンケートに回答することになっているのです。

理由その2

これは私の推測の域を出ませんが、アンケート回答者には少し自分を良く見せる傾向があると思われます。

例えば、ほんとは最終面接はまだだけど内定はあると答えたり、リクルーターからの評価が高いと言われてそれを内定を貰ったことにしたり、果ては、内定は無いし見栄をはるためでもなく単に他の就活生を焦らせたいからなんてヒットもいるでしょう。

そうですまさに今内定率が高いことに焦ってこの記事を見ているあなたのような人を作りたいから、のような悪意に満ちた人もいるでしょう。

アンケート謝礼に釣られて回答をしようとは思ったけど、上記のような思いを抱く人もいるでしょう。

つまり、内定を持っていなくても内定を持っているように回答をする人は少なからずいるという事になっているのです。

結論

結論としては、各種就職サイトが出している内定率はやはり高く出ていると思われます。実際、就職内定状況調査は厚生労働省が実施している調査ですが、この調査によると昨年10月1日の時点での内定率が約75%となっています。一方でその時点でのリクルートの就職未来研究所が発表している内定率は94%でした。昨年の情報ではありますが、明らかに就職サイトが出している数値とは異なっていることが分かります。

ですのでまだまだ挽回の余地はあります。企業は採用に苦戦していることは有名ですし、実際に夏採用を行っている大手企業も多くあります。内定が出ないと焦らずじっくり自信を持ちながら頑張ってください!!

ちなみにこれから就職活動を行う学生の方で、「とは言っても早く就活は終えたい」という方で資格の取得が気になっている方はこちらのサイトもご覧ください!
https://daijoubuwal.com/entry/sikakusyukatu

参考にした資料・サイト

日本経済新聞 『内定率は高めに出がち』 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46837270S9A700C1EAC000/

リクルート就職未来研究所 【確報版】「2018年10月1日時点 内定状況」就職プロセス調査(2019年卒) https://data.recruitcareer.co.jp/research_article/20181025001/

厚生労働省 平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000184815_00001.html