前回は「「お金と心理」の正体 マーケティングの極意は「金融」にあり」についてレビューしました!
ご興味がある方はこちらをご覧ください。
さて今回は『あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。』(山下貴史)についてのレビューをしていきたいと思います!
ちなみにこのタイトルにどんなマーケティング要素が詰め込まれているか知りたいかたはこちらから答えだけ見て行って!
(Twitterで答えは記事でって言ったからね…)
この本はこんな人に読んでほしいです!
- マーケティングに興味がある
- 利益を上げる基本戦略を学びたい就活生
- 会社にもっと貢献したい25~35歳のあなた
この本は日常生活でどのようにマーケティングが生かされているかが具体例に基づいて紹介されています。
そのためマーケティング初心者の私でも楽しく読むことができました!
目次
「あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。」の著者
この本の著者は山下貴史さんです。
巻末の著者紹介によると、
マーケティング戦略コンサルタントとしてフィールドワークと分析が得意な方らしいです!
確かに本書では多くが祭りの縁日や日常生活など身近な事例が取り入れられていたので、フィールドワークという強みが最大限に発揮されていたと思います。
「あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。」の基本情報
初版 | 2007年 |
---|---|
出版社 | 日本実業出版社 |
難易度 | ★☆☆☆☆😁 |
オススメ度 | ★★★★☆ |
就活への効果 | ★★☆☆☆ |
ページ数 | 205ページ |
所要時間 | 2時間15分 |
直接就活に役に立つものではありませんが、簡単ですぐに読み終わるので視野を広げるという意味でも電車などで読んでみて欲しいです!
単純に面白いです(笑)
「あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。」超要約
作者が伝えたいこと
日常生活ではマーケティングが沢山の場所で使われているよ!
売り手の思うがままにならない「賢い消費者」になったり、お客さんに最大限喜んでもらえる「売り手」になるためにはマーケティングを覚えてみると良いんじゃないかな!
概要
本書の一番の魅力は、「マーケティングのシーンが手に取るように想像できること」でした!
私は楽しく勉強したい派なので本当にありがたかったです(笑)
本書は以下のような章に分けて、具体的な日常生活で使われているマーケティングを紹介しています。
第2章:「ソレ、売れ残りだから値上げしといて」【価格戦略】
第3章:ピエロのジョニー君の秘密【購買戦略】
第4章:成果か快楽か【男脳と女脳】
第5章:「ヘイ、にぎりの下、おまち!」
第6章:「本物」と認められない本物のブランド品【流通戦略】
第7章:『007』の罠【プロモーション】
第8章:甲子園準々々々決勝で敗退【メッセージ】
この章のタイトルを見ただけど興味が湧いてきますよね!
そこでこの記事では私が気になった数章をご紹介して、この本の概要に代えさせてもらいたいと思います。
第1章【ニーズ】
ニーズを顕在化させるには、
- 気づいてない不安を適度に煽る
- その不安をデータで明確にする
- 解決
の流れが大切です。
不安をデータで明確化する際には「横並び理論」も使っていくとよさそう!
第2章
希少性を操作することで、価格を上げることができます。
希少性操作の手法としては、
- 数量限定
- 期間限定
- 限定情報
- 高まっていく希少性
- 希少性による魅力アップ
この中で、
高まっていく希少性とは、「残り何個」が一例で
希少性による魅力アップとは、「~の方は見ないでください」という手法のことです!
記事執筆や、プレゼンでは希少性そのものは操作できませんが、伝え方によってその印象を操作することはできそうですね!
「あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。」からの学び
私はこの本を読んでこのような学び・思考法を得ました
- ものが売れるか売れないかはマーケティング次第
- 不安と願望は紙一重
- 最後は相手のことをどこまで考えられるか
もちろん、細かなマーケティングや心理学的手法はもっと沢山学びました。
ですが、結局のところ自分にはまだ「相手のことを深く考える習慣」が欠けていることが一番問題だと気付きました。
こんな基本的なことでしたが、本当に読んで良かったと思いました。
感想
読み終わった時に、本のタイトルを分析できたのが楽しかったです!
だってこの本ってタイトルからしてマーケティングの要素ゴリゴリに詰め込まれてますもん(笑)
『あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。~日常をマーケティングで解き明かす~』
- 「あやしい商品が売れる」⇒不安を誘って日常では考えなかったニーズを想起させる【ニーズの顕在化】
- 「あやしい」⇒あやしい=ミステリアスandオンリーワンの特技がある【思い込みの顕在化】
- 「ごくまっとうな理由&日常」⇒マーケティングは一般人には難しいというタブーを破る【思い込みタブーの解消】
- 「あやしい&ごくまっとう」⇒極端に相反する言葉を使うことで興味を持ってたり安心感を持たせる【AIDMAの法則】&【表現方法の工夫】
自分が分かるだけでもこんなにありますが、詳しい方にはもっと他にも見えると思います。
でもこうやって日常生活で触れるようなタイトルなどからでもマーケティングを連想できたら楽しくなりそうだな!って思いました!
また、本の構成自体も、章末にポイントとなる「心理用語」と「簡単なまとめ」があったので理解がしやすかったです。
もし、時間がなくて忙しいっていうサラリーマンや就活生の方は、このまとめを読んで気になった章だけ熟読する方法もありだと思います!
日常生活のマーケティング:まとめ
それでは今回の「あやしい商品が売れる、ごくまっとうな理由。」のまとめをしていきましょう!
- 賢い消費者になる
- 伝え方で大きく結果は変わる
- 日常がテーマだと面白い
どうだったでしょうか?もし面白そうだなって思った方は実際に読んでもらえたら嬉しいです!
発展版の関連書籍として、こちらの本も大人気です!